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声を出すための般若心経

般若心経を覚えようと思ったのは

仕事のストレスで

アタマがパンパンに

なり過ぎた時でした。

 

なにか

「声を出したい」と思ったのです。

 

 

 

最初は、歌などを

口ずさんでみようとしましたが

何も思い浮かびませんでした。

 

 

 

 歌じゃなくてもいい。

 言葉にならなくてもいい。

 何か声を出したい。

 

 

そんなとき、

書店で見かけた般若心経の本。

何日かかけて

つぶやきながら覚えました。

 

 

私にとっては

なんでもよかったのです。

歌でも、お経でも。

 

馴染みのない言葉の羅列を

ブツブツとつぶやくのは

心が落ち着きました。

 

軽くメロディーが付いたような

音を発するのは

心地よく感じられました。

 

 

 

 

本には内容解説もありましたが

私にとってはそれよりも

「音を発する」こと自体が重要でした。

 

 

 

 

当時、誰にも相談することも

出来なかった私は

 

何度も何度も

繰り返し音を発して唱えることで

 

音に換えて想いや感情を

昇華させていたのだろうと

 

 

振り返る 今、

そう思うのです。